思い出すまま - No120 / prev top next

Quirin(クイリン) 初登場   →ここ

愚かじゃのう人間どもは、
何でそうセカセカ動き回る。
わしのようにどっしり構え て
おればええのにニャー。








え・ヤッサン「東京見物」/カナヘビも
 病気
 詩にも書きましたが、今度は分裂病です。今は統合失調症とか言うそうですが、困った困った。二十代にもやっているので重症なんです。友達なので、出来ることはしてあげたい。彼に会い、様子を確かめ、あれやこれや考えてみた。なかなか負担のかかることです。
 そうしたら毎日のように電話がかかるようになった。それは困るので、携帯は着信拒否をセットした。
心の病んでいる人が多い、常に一人か二人知り合いが病んでいます。梅雨時のこの時期、自分の健康を保つのに苦労するのです、対応を間違えるとこちらも病的になってしまいます。
 心根は繊細な人間が友達に多いのです。「心を病む」はある意味では仕方がないことです。芸術家と言えば聞こえが良いが、それはそれなりの心のメンテランス、危機管理が必要です。それが出来ない人は芸術家名乗る資格はありませんね。
 ガンになった古本屋の田村さん。病いも、こう楽しくやってほしいね。
 
 「スッタニバータ」
 彼との禅問答やりながら、「スッタニバータ」の一説思い出した。再三の釈迦のアドバイスを聴切れず、頑強に自分の主張を曲げようとしない人が地獄に堕ちる。という一説です。これは小乗仏教に伝わる、最も古い仏典です。(「ブッタのことば」岩波文庫、中村元訳)
 これはいいですね、(釈迦の言葉というよりも初期の仏教徒の言葉というのが正しいのだと思いますが、)仏教の成立当初のピァーなもの、当時の人々の信仰背景などが感じられます。
 イエスにしても、釈迦にしても、マホメットにしても時代や環境が変わり仕方ないことですが、勝手に解釈して勝手に彼らを祭り上げています。彼らもただの人間です。神格化すべきではないと思います。そうしたら、生きるための多くのアドバイスをえることが出来ます。
 最も古いものは詩の形でまとめられているので、当時のお弟子さん達の息遣いまで感じられそうで、いいですね。(中村さんはこの点を一番考慮して訳しています。)理屈だけじゃなく、身近に感じられるではありませんか。
 
 AT君余談
 「僕の女友達紹介しろ」と言うので、僕の友達はみんなプライドが高く、クレームがきつい。僕が一人なのは、僕は彼女達と折り合いが付けられないから、そのほうが平和に過ごせるから。と答え、「霊界からの言葉」が聞こえる間はそれは無理、といいました。
 電話じゃ残らないので、出来るだけ丁寧に、彼の置かれている他人との違いや、思い込みのおかしさや、この状況の脱出するためのヒントなど、手紙にして何通か送った。
 更に、日本人のかわいい若い子は、渋谷、秋葉原。ヨーロッパ系は、六本木。新宿から池袋の間は、アジア系。「結婚」とか持ちだせば、飛びついてくれるアジア系はたくさんいるよ。日本人より優しいし、奇麗だし、親切。などとも付け加えた。
 それでいそいそ出かけて行くようなら、今の病気から抜け出せ糸口が見つかるのだが。困った困った。僕が彼にやってあげられることは非常に少ない。心のコントロール能力を強化するしかない。結局、見捨てるほかないんでしょうかねえ、悲しいことです。AT君は正しく「地獄の亡者」実践中ですので。

  福生の公園 カバのオブジェ おかしいね

 中国、民主化~そして北朝鮮・・・
 中国はオリンピックが終わったら、長い政治の時代に入ると予想しているのだか、日本に流れてくる中国国内のニュースからは、その予兆らしきものは感じられない。勿論、「零八憲法」とかインターネット上での政府とのバトルはあるのだが、各地で頻発する土地収用問題、汚職などの住民運動と政治運動が結びつく気配は今の所ない。
 経済が、政治の自由化をまだ必要していないのかも知れません。資本主義という経済システムは優しい世界ではありません。「世界の工場」という他の国の技術やアイデアを真似ているだけなら、今の政治体制でもやってゆけます。しかし、世界企業として新しい価値や技術を提案できなければ、この世界では主導権を取れません。まだ中国は世界をリードするまでには至っていないと言うことでしょう。
 また、巨大な国です。日本や韓国のようには行かないのでしょう。しかし一旦、動き始めたら早いのかも知れません。そして、国内のチベットや新彊ウィグルばかりではなく、北朝鮮やミャンマーなど、中国の民主化の与える周辺国への影響はおおきいのです。
 
 中国の民主化なしには、ミサイルや核実験の北朝鮮の馬鹿じみた行動を止めることが出来ないのでしょうかね。この春からの動きは今までと違うと思ったら、後継者問題があるとか。僕らは、阿呆らしい愚行をただ見守るしかないのでしょうかねえ。
 中国も韓国も日本もアメリカも軟着陸、軍事的に先鋭化せずに経済解放の方向に誘導しようと、あれやこれややっているけど、僕は無理だと思うのですが、この国は。この国は破局、体制崩壊するほかない。と思うのですが。少々混乱するけど、北朝鮮の人々にとってはそれが一番いい。そうなると社会主義体制下の中国がガン。困った困った。
 この春からの動き、金正日、ガンにでも罹っているのではないでしょうかねぇー。焦っていることは確か。内政が不安になると、引き締めのため強行策をとる、金正日亡き後の体制作りを焦っている。僕にはそう見えますが。この国のやっていることは外交にかこつけた内政問題です。何やってもいいですよ。馬鹿をやり、崩壊のきっかけになってくれればそれに越したことはないね。
 こう馬鹿騒ぎしたら蛍にとって迷惑千万と思いますが。
でも、蛍知らない子供達に教えてあげないといけないから、
これも仕方ないか。
 ほたる
 今年は暇なので、蛍捜しをした。
 僕の借家の横が「蛍通り」という名で、新奥多摩街道を突っ切り、奥多摩街道まで伸びている。とはいっても、200m足らずの道です。その先は多摩川の河岸段丘の崖、その下が「蛍公園」となっていて、泉が湧いており蛍がでるのです。今は自然の蛍だけでは足らず、井戸水を汲み上げ養殖までしています。六月中旬、毎年蛍通りを全面車禁止にして、祭りをしています。6月13日(土)朝から花火を上げうるさかった。
 今年は、ここ以外の蛍を探そうと、夜色々な場所をとびまわった。玉川上水、昭島の昭和の森の裏手当たり、狭山丘陵の泉の湧く何ヶ処か。青梅の岩倉温泉近く、秋川の東秋留橋近くと。しかし、秋川以外では蛍を確認できなかった。
 二三日後、ゆっくり蛍気分を楽しもうと、今度は自転車で、片道5キロ、往復10キロ、夜、秋川の東秋留橋、八王子側の水路に出かけた。人がいっぱい、近くの子供達がいっぱい来ていた。500m程の水路に、蛍達が乱舞いしている。人間の数のほうが多いのだが、街灯も家も少ないので、夏の蛍気分は何かしっかりと感じ取ることが出来た。
 帰り道、秋川沿いの遊歩道をゆっくりゆっくり戻ってくると、他の水路にも多くはないが飛んでいるではないか。また田圃には蛙の泣き声、これもいい。更に、家に帰り煙草を買い自動販売機に行くと、なんと玉川上水、新旧奥多摩街道の間、蛍通りに架かる橋の上から一つ二つと飛んでいるのが見えた。
 子供の頃の記憶の蛍と比べたら程遠い数ではあるが、今の季節を楽しむことが出来た夜であった。
 
 戦争体験
 6/16、国立のReraで、「本多立太郎さん」と言う戦争の語部の集まりがあった。一兵倅として中国戦線に赴いた、体験者の話には迫力があります。延べ三時間、聞き入ってしまいました。過去を覆い隠しちゃ何も未来は見てこない。特に中国や朝鮮半島は日本は加害者ですから、お互いのわだかまりを払い除けることが出来るのは事実だけです。
 それにもまして僕が驚いたのは本多さんの若さです。95歳とは思えないのです。70歳ぐらいにしか思えないのです。仕事を持っているとはすごいと言うことです。
 僕も長生きしたいので、百まで続けられる仕事を見つけること、これがこれから僕の課題です。
 
 仕事
 仕事には大きく分けて二つあります。生活のための仕事(job)と天職(calling)の二つです。これから先々、十年後二十年後の仕事を探して行かなければなりません。
 もちろん、今の仕事、大工仕事や乱蘭通信も大切でが、更に一つ二つと新しいもの探して行きたいと思います。
 絵を復活させてもいいのですが、閉じ込もりすぎるのは余り良くないような気がするのです。
 お金があったら、と言う前提だともう少し選択肢が広がります。「開発途上国の子供達を助けるNGO」とか最高です。資金もなく、ゼロから始めとなると、そこまでの情熱は出てこない。
 なんらかの形で社会性のある仕事がいい、この新聞は、友達関係の中に埋没していますのでもう少し社会性のある仕事がね。
 今の仕事を大切にして、新しいこと探しながら行けば、「これは俺の仕事」と言えるような仕事が見つかるような気がしているのですが。気長に行きましょう。

 野草茶
 いま、びわ茶にはまっています。それなら「 薬効成分+飲み安さ 」を考えて、武藤ブレンド茶A、B、Cを作ることにしました。公園や川原で手に入る野草が主軸です。夏場に材料をたくさん確保しておこうと思っています。次回です、紹介しますし、多少ならお譲りします。楽しみにしてください。

例えば試作品A~びわの葉、柿の葉、桑の葉、(桜の葉)・・・抗ガン、高血圧、整腸
(味はまずまず、後は何かいい香りをプラスしてできあがりかな)


 水俣病

 七月に入り「与党と野党が水俣病患者救済策で合意、2万人の人が救済される。」等のニュースが大きく流れた。僕が関わっていた頃(70年代前半)となんにも変わっていない。  まだ「隠れ水俣病」がいるとかいっている。いまだに、国や行政の責任を認めようとしない。いまだに不知火海全域の健康調査をしていない。

 水俣病は、チッソ一社が責任を負うには、あまりにも被害は大き過ぎるのです。20~30万人の人が、手や足のしびれとか、明らかに有機水銀の影響による障害を持っているのです。

 水俣病によって日本は「公害」という環境汚染について知ったのです。彼らは現在の繁栄の礎なのです。他の地域より明らかに多い、神経系の障害の人々は、国家の責任でなんらかの救済をすべきなのです。

 エコエコと耳触りのいい技術でどれほどの利益をあげてきたことか、それらはこの病気のお陰でしょう。当然そのほんの一部は還元すべきでしょう。

 日本がこの分野で、技術面で世界トップでも、ヨーロッパ諸国に制度面では常に一歩遅れてきたことと、10万単位の被害者の救済とは、同じなんです。環境問題をどう深く認識しているか言うことです。

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