思い出すまま - No118 / prev top next















 春を探して
 大寒を過ぎると、日差し強くなり、窓辺はもう春である。そうなると春が待ち遠しくなって仕方ない。暖かい日など外を歩き、早春の草花を探して回る。
 今年は暖冬である。一度は降るはずのここ福生あたりでも、一月に雪がぱらついたのが一度だけ、一度は毎年積もるのだけど今年はなかった。でも、まだ二月は寒い、ふらふらと出歩くには寒すぎる。
 仕事で出かけた、浅草の浅草寺二天門近くの公園で、二月初めに河津桜を見かけた。春一番の吹いた次の日、暖かい陽気に誘われて近くの多摩川の川原に蕗の薹を捜しに行った。あいにく蕗の薹は見つからなかったが、菜の花を見つけ積んで帰った。
 今の時期どこでも見かけるスカイブールの小さな花、大犬のふぐり、1cm以下という小さい花だから、観察ぜず通り過ぎてしまうことが多かったが、良く見るとスンナ青の奇麗な花です。
 もうすぐ春本番、今年は何をしましょうか。
 
 100年に一度の不景気
 20世紀初頭のウォール街の株価の暴落から20世紀の数々の変化が起こった。世界は戦争へと突入し、多くの国で革命が起こり、古い貴族社会は滅亡した。民族主義が台頭し、多くの国が独立した。そして、大衆化社会が成立したのです。自動車、家電、小さいが近代的な家を持つ「市民」と言われる人々が力を持つことになります。
 今回の不景気は、このウォール街の株の暴落に匹敵する、21世紀的変化の幕開けではないかと僕は感じるのですが、皆さんは如何でしょうか。今は不景気のどん底にまっしぐら進んでいますが、今年の秋当たりから、21世紀を象徴するものが脚光を浴び、光が見えてくる打と思います。その一つは「電気自動車」「太陽光パネル」だったり環境関連の技術です。
 これらは、石油から電気へと言った、巨大な産業へと変化して行くものです。人類の使うエネルギーの基本を変えるからです。そして、20世紀に始まった大衆社会は、世界の隅々まで広がるでしょう。後進国として国際的発言力のなかった、アジア、アフリカ、南アメリカの国々が大きな力を持つようになるでしょう。
 国家同士の戦争はなくなりますが、別の問題が新たに起こります。テロもそのその新たな問題の一つの兆候です。ここまで増えてしまった、人口の食糧問題。王侯貴族の贅沢なんて知れたもの、ただの市民のちょっとすずつの贅沢が人類総体として累積された時、地球に与えるダメージをどうコントロールできるか。問題は山積しています。
 
 いずれにしても、新しい世紀の大変化はもう始まりました。
 
 アメリカ経済のの痛手は大きい、ヨーロッパも。それに比べ、金融機関の痛手が少ない日本がいち早く立て直し、世界経済を引っ張るべきなのですがね。インドや中国が台頭してきているけど、そこまでの力はまだない。この政治じゃ、情けない。
 
 オバマさん
 アメリカの民主主義、国民を熱狂させる古代ローマ時代からの伝統の演説、奴隷解放、公民権運動、そして今回のアフリカ系大統領、進化し続ける民主主義を見る思いで感動的な、政治ショウでした。そして、アメリカ社会が必要な改革を進め、新たな多民族国家として再生するであろうという証です。
 そんな思いを抱いた矢先、予想はしていましたが、オバマ大統領の「イスラエル擁護」の発言。一気に興ざめしました。彼の限界も見えてきたと言うことでしょうか。
 彼はブッシュが見落とした諸問題には手をさしのべ、疲弊した経済の復興までは出来るかも知れません。国内の人種的差別をいっそう軽減させ、マイノリティーを保護し、環境問題に意欲的に取り組むかも知れません。でも、テロを無くすまでは不可能です。テロは、彼を指示するユダヤ勢力のみならず、アメリカ人の思い上がりや偏見が生んでいるのだとおいます。やはり、世界を指導するなとどと言わず、アメリカは普通国になればいいのです。パレスチナとイスラエルの問題しても、アフガニスタンの問題しても、国際的な協力関係なしには解決しないし、アメリカだけがでしゃばらないかたちが、良いのだと思います。
 経済にしても、政治にしてもアメリカ頼みのシステムは改革すべき事でしょう。今回の世界的不景気の結果、世界がそういう方向に進めば、それはいいことです。
 
 アメリカの民主主義は偉大です。ですが、イランはサウジより民主的な国家です。イスラエルの自国防衛権は認めますが、ロケット砲とかオモチャの兵器に、重戦車やミサイルで、何千人の人を殺していい道理はありません。アメリカは世界で起こっている事実を誠実に認めるべきなのです。民主主義は全ての国、全ての民族で、異なった発展をすべきなのです。それを認めるべきなのです。
 アフガンついては、軍事力を増やすのではなく、民政安定プログラムを、多くの国と協力して、どれだけ沢山組めるかが、テロ対策には最も有効な方法ですし、これ以外の方法はありません。力だけでやろうとしたら、かってのベトナム、また、旧ソ連のアフガンと同じ運命になります。
 
 パレスチナとイスラエル
 イスラム原理主義のテロを無くすなら、ここの問題を解決するほかありません、20の負の遺産です。自爆攻撃はここから始まった、勝手のイラクもイランも軍事化の正当性の理由がここおいています。
 力を背景拡大してきたイスラエル、拡大する入植地。テロはこの軍事力に対するささやかな抵抗です。イスラエルを止めることができない国際政治、特にアメリカに向けられたのです。
 ハマスはテロ組織じゃない。国際政治はハマスと話し合うべきです。ロケット攻撃をする軍事部門が支持されているわけじゃない、国際政治が忘れた、民政部門がパレスチナの人々に支持されているからです。
 オバマは「イスラエルの防衛権を認めると行った、ならパレスチナの防衛権も認めるべきです。」この単純な論理が半世紀以上無視されてきたことが、全ての元凶です。アメリカ国民は膨大なテロ対策費の何割かは、イスラエル強硬派を押さえられずに来た、アメリカの政策的失敗だと言うことをそろそろ気付くべきだと思うのですが。
 
 案の定・・・・
 案の定、年が明けたらじわじわと不景気が僕らの回りに忍び寄ってきます。仕事はないかというメールは方々から来るが、回せるしごとはない。暖冬で今年はそんなに寒くないというのに、何やら寒さが身に染みこんできます。
 待ち・・・・
 また待ち、「行動すべき時ではなく、今は待ちの時」と取り巻く状況予想は示している。心よりゆったりとは程遠い、我慢して、夢は忘れずに、相変わらずのの状況である。いつまで待てばいいのだろか。僕の人生90%は「待ち」、生き生きさを実感できたのは10%のみ。こんなこと慣れてたくはない。でも仕方ない。
 目を皿にして・・・・
 変化の時です。滅ぶものはあるけど、これから伸びるものもある。また変化の時だから、一時的に脚光を浴びるものもある。次に伸びるものを捕まえるとき。目を皿にして次の季節に繋がるものを見極めましょう。
 
 ちょっと話は変わりますが、中世から今日まで活躍している近江商人の格言に「自分よし、相手よし、世間よし」と言うものがあります。経済だけではありません。何でそうです。
 「不景気だ不景気だ、100年に一度の不景気だ。生き抜くぞ。」ですね。


 田中トシは偉いね、しっかり彼地で根付いた。うれしいね、シサの実家の援助があったというけど、彼の力です。これからいい仕事やってくれるでしょう。出会いは大きいですね。
 人は日本で伸びる人、外国で伸びる人といます。日本いたら、多くのアバンギャルドの中で霞んでしまうけど、外国は常に文化の狭間、違いを認識させられ、それをバネにできる人がいる。彼はそれが出来る人です。

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