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紬着る人見送るや木瓜の花   森川許六


順礼の子や煩ひて木瓜の花  樗堂「萍窓集」


初旅や木瓜もうれしき物の数  正岡子規


木瓜咲くや漱石拙を守るべく  夏目漱石


木瓜の花こぼれし如く低う咲く 大谷句仏









1月21日、2月19日

の誕生花



花言葉は

指導者、先駆者




春咲きの木瓜、こちらが一般的





──開花時期は、11/25 ~ 翌 4/15頃。──

 11月頃から咲き出す花は、春に開花するものと区別するために、「寒木瓜(かんぼけ)」と呼ばれることがある。



── 木瓜と草木瓜のちがい  ──

【木瓜(ぼけ)】 ・背が高い。
・枝のトゲはあまり目立たない。
・実は草木瓜の実よりも大きくて、色は黄色。縦に「彫り」が入っている。

【草木瓜(くさぼけ)】 ・背は木瓜より低い。
・枝にトゲがいっぱいある。
・実はボケよりは小さく、色は黄色。縦に「彫り」は入っておらず、表面はつるつる。



草木瓜






 ぼ け (もけ) Chaenomeles lagenaria Koidzumi  〔ばら科〕 
 
 支那原産、古くから渡来して、現在では普通に庭園に裁植されている観賞用の落葉低木。高さ2m内外、幹はなめらかで、 とげ状の小枝がある。葉は楕円形あるいは長楕円形、鋭頭、基部はくさび形、ふちにかすかにきょ歯がある。托葉は卵形あるいは皮針形で早落性。花は単生または数個集まり、径2cmぐらい。花柄は短かく有毛。がくは無毛で筒状または鐘形、5裂し、裂片は直立し、円頭、花弁は円形、倒卵形または精円形、小花爪をもつ。雄しぺは30~50本。花糸は無毛、花柱は5、下部に徴毛がある。雄花雌花の2種の花があり、雄花では下位子房はやせているが、雌花では肥厚する。果実は楕円形体、長さ10cmぐらい。花の色にいろいろあって、紅色花をつけるものをヒポケ、白色花をシロボケ、紅白の雑色花をサラサポケという。
 〔日本名) 木瓜(モッカ)が転化したもの、木瓜はマポケ(C.cathayensis Koehne)古く日本では本種を木瓜と思ったからであるが、マポケの葉は皮針形で本種よりも細い。〔漢名〕貼梗海棠。
-牧野植物図鑑-



ボケの実


   





 「いつもっこう」五木瓜ていう家紋です。織田氏や大村市の家紋として有名です。ボケの花を模した家紋とも言われますが、どうも違うらしい。鳥の巣を上から見たもので、子孫繁栄を表している。というのが真実らしい。





 1月の花を捜すに苦労するようになりました。木瓜は春の花ですが、11月から咲いている寒木瓜という種類もあるので、今回はこの花にしました。平安時代に日本に入ってきたので、万葉集、平安貴族の歌はほとんどありません。そんなわけで和歌はなし、俳句を載せることにしました。 (ま)

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