学名 Colocasia esculenta の意味 | 主に品種 |
Colocasia : サトイモ属、 ギリシャ語のcolon(食物)、 casein(装飾)が語源で、飾りにも食用にもできる、という意味。 esculenta : 食用になる |
子芋用 : 土垂(どたれ)、石川早生 親芋用 : たけのこいも、頭芋・殿芋 親子兼用:えび芋(唐の芋)、八つ頭、 セレベス、 ズイキ(葉柄)も大切な食材です。 |
さ と い も
(たいも) 〔さといも科〕 Colocasia antiquorum Schott var. esculenta Engl. |
熱帯アジアの原産で普通畑に栽培する多年生草本。球茎は外面褐色の繊維のある楕円体で地中にあり、その横にそって倒卵形の子いもができる。葉は4~5枚ずつ根から束になってはえ、大きくて高さ1mをこえることがある。葉柄は長く少し一方に傾むいて立ち太くて多肉、汁をタく含み淡緑色。葉面は大せく厚い卵状広楕円形で、長さ30~50cm、青緑色で支脈はやや平行し、先端は短かく鋭く尖る。基部は耳状てで彎入した最深部は葉柄に達せず葉面は楯形となる。耳片は鈍頭で、末端だけが円い。夏にまれに葉鞘の間から1~4の花茎を直立させ、その端にそれぞれ一点つずつの肉穂花序をつけて順々に花が咲く。長さ約30cm、仏焔は淡黄色で多肉、皮針形で内側に巻き、基部から上方の6~7cmの所でくびれ、そこから下部は包葉が緑色でしかも厚い。肉穂花序の軸は包葉の中央に立って、上端に短かい附属物を待ち、上部に黄色の雄花、下部に緑色の雌花をそれぞれたくさんつけている。雄花は4~5個の雄しぺのゆう合体で先端は切形。栽培品種は甚だ多く、トウノイモ、ヤツガシライモ、ヤマトイモ、メアカ、ミズイモ等がある。球茎は重要食品であり、葉柄も食用となる。
〔日本名〕里イモは、里、つまり村に作るイモの意味、田イモは田に作るイモの意味である。 〔漢名〕 芋。 -牧野植物図鑑- |
今回は里芋の雑学です。タロイモの仲間、東南アジア、マレー原産の植物ですので普通は花は咲きませんが、熱帯の条件が合えば咲くのです。縄文時代、島伝えに渡ってきた人々が持ち込んどものでしょう。米の渡来より古いのです。山芋とともに日本人の食生活を支えた重要な植物です。万葉集に一首だけ、それもハスとの比較とはちょっと残念。
(ま) |
唐芋などの葉柄。太くて大きいので、ずいきとして食用にする。皮をむいてゆで、酢のものなどに。八つ頭の葉柄も食用にする。
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ずいき専用の「はすいも」の葉柄。柔らかく、えぐ味はない。皮をむき、水にさらしてから乾燥し、保存食に。高知や福岡などが産地。
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