prev eiko-home next

   持ってる以上は与えられない

えーこ

 

子どもの頃、クリスマスに、貧乏だった我が家に親戚から

大きなケーキを貰ったことがある。

それは、大きいケーキをおすそわけとして切り分けられたものでなく、

まんま 食べ残し。

当時子どもだったから、喜んで食べたのかもしれないけれど、

四半世紀以上経って思い出すのはみじめな気持ち。

こんなことがイベントが苦手な一因なのかもしれない。

盆踊りの、踊りの輪に入るよう促されたり、

"楽しい"を押し売りされるのは苦手。

現在の我が家では、新年の挨拶と、それぞれの誕生日しかやらない。

それでも節分には豆を買って、冬至にはかぼちゃを食べ、ゆず湯に入る。

それもやったり、やらなかったり。

でもね、子どもがサンタさんが実在しないことを知っている年になって

カタチだけでもやった方がよかったんだな、と思う。

自分が子どもの頃を思い出すと、簡素ながら一通りやっていた。

出来ない行事、例えば七夕なんかは、こうやってやるのよ、と

母から話をきいたもの。

大掃除をして、小さなお飾りをつけて新年を迎えた。

旬のものも必ず食卓に上がった。

一年に一度のものがほとんどだけど四季があった。

そこには、私も気をつけているけれど、

おいしそうなのを狙っていると買いそびれること多し。

母親としてだめねぇ。しょんぼり。

 

自分が継承者である自覚がなかったの。

 

たまに母の所へ行くとプランターで育てた小さな小さなごまを

みせてくれたりする。

「本当は大きくなるのよ。機会がないから見せておこうと思って」

頭が下がります。

 

年越しそばはどん兵衛にしちゃった。

こんな感じから。

prev eiko-home next