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はな・如月・弥生
   はな ( 花・華 )

 篆書で花は、華は とかく。 花は 「 艸クサ + 化 」 かと思っていたが、本来は 「 」 で、 は花ふさの意、クワ、カ は美しいの意味で音を表す。六朝時代に、俗字として作られたのが花の字です。また、華は 「 艸+ 」 の合字です。元の字には「化」の字の要素は入っていない。
  「花の命は移りにけりな、」とか「桜の散りゆく美学」とか、日本的なイメージとは本来の意味は異なっている。春は花の季節、本来的に美しいという意味が入っているのはうれしい。


   如月(きさらぎ、陰暦で二月、三月半ばから四月半ば頃)

如月の語源・由来は、寒さで着物を更に重ねて着ることから、「着更着(きさらぎ)」とする説が有力とされる。その他、気候が陽気になる季節で、「気更来(きさらぎ)」「息更来(きさらぎ)」とする説。草木が生えはじめる月で、「生更木(きさらぎ)」とする説。草木の芽が張り出す月で、「草木張り月(くさきはりづき)」が転じたとする説がある。


    弥生やよい、陰暦で三月、四月半ばから五月半ば頃)

弥生の語源・由来は、「弥生(いやおい)」が変化したものとされる。弥生の「弥(いや)」は、「いよいよ」「ますます」などを意味する。弥生の「生(おい)」は、「生い茂る」と使われるように、草木が芽吹くことを意味する。草木がだんだん芽吹く月であることから、弥生となった。

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