乱蘭通信91号TopPaze 2004年9
月15日発行 全ページ600×800ピクセルでデザインしています。
No91・Menu
言葉
ちょっと淋しく
・・Mamoru Muto
天野さんの絵
音声パソコンインストラクター
・・菅野幸江
医者の選び方
・・こまきみどり
秋桜
手の鳴る方へ
・・八木雅弘
思い出すまま
・・武藤 守
にら ・・季節の花
シャンバラ祭り
最期に
○ まだ家探しをやっています。宜しくお願いします。
○ 暑い夏がやっと終わり、残暑もひどいかなと覚悟していたのですが、それほどでない様子なのでほっとしています。早いもので今年ももう秋です。今年は、母の死以外は何事もなく進んでおります。わくわくする不思議なことは、少し足らないようですが、少年少女の好奇心と夢はいつまでたっても忘れたくないものです。今年の秋はどんなことが起るのでしょうか。皆様も素敵な、心豊かな秋に出会うことを願っております。
○ 今回はこじんまりした号となりました。これもまたいいでしょう。次回は十一月半葉に出します。(まもる)
○ 締め切り日なって、八木君、小牧さん、菅野さんの原稿が届きいつもの分量になりました。(9/8)
写真解説 夜明け
交通渋滞を理由にお盆の帰省は何十年と拒否してきた。母が死んだときぐらいは人並みのことをしようと夜中の国道を走った。渋滞したら高速に乗ろうと、寝込んだ姉の義母を見舞った後、千葉県松戸市から6号線を水戸方面へ走らせたが、昔とは随分変った。道は良くなったし、茨木県取手あたりまですっかり、大都会へ変貌してしまった。ガラガラの深夜の国道、福島県に入り、西へ49号線に入ったら、ますますガラガラ。とうとう猪苗代まで下だけで来てしまった。実家の義姉を深夜起こすのも忍びない。速度をゆるめ、懐かしい町や村々を思い出しながらゆっくりゆっくり走った。
写真は喜多方から山都やまと町の境当たりの阿賀あが川の夜明け。この川は只見川と合わさり、大河となり、県境を越えると阿賀野あがの川と名前を変える。僕はなぜか大きな川のそばで生活することが多かった。この川のそばで育ったためだろか。実際川を眺めていることが大好きである。朝焼けの遠景の山々のひとつが磐悌山だと思うが、暗くてどれか判明しない。
前回も今回も篆書で「乱蘭通信」と書きました。漢字辞典からコピーしたものです。ひらがなやアルファベットと違って、古代の象形文字の性格を残す漢字は面白い。たとえば、「信」という漢字は「人」+「口」+「辛」と分解できます。「辛」という字は入れ墨用の針の象形です。故にツライとかカライの意味になります。
「言」は嘘を付いたら針で刺されることを覚悟して話す。「真実を言う」ということなのです。そこに「人」を添えて、「信」はそこまで覚悟して話す人の話は信頼できる、「まこと」の意味になる。人の信頼を得ることは大変なのです。それは古代も今も何にも変わっていない。 (まもる)