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Simple is Best

 

  昔の社会は単純だった。

  世間も狭かった。

  ひとびとはシンプルな掟を守れば良かった。

 

  ここ百年二百年、人の世界は大きく変わった。

  世間が全地球に広がり、人間も桁違い増えた。

  人々の生活の隅々に科学技術の品々で埋め尽くされ、

    テレビやインターネットを通し世界中から情報が流れ込んでくる。

 

  人々はかっての王侯貴族のように自分勝手なことを言い始め、

    法律という掟も日々複雑となり変化し続けている。

 

  しかし、豊穣と言う物質的な豊かさの裏で、

           心に空しさを覚える人が増え、

     未曽有の便利さの中、

           人々はゆとりを忘れイライラしながら生きている。

     この世界はどこに向かい進もうとしているのだろか。

 

  人は、200年前の村の掟社会の頃と

      いやもっと昔の一万年前の部族社会から、

                     あんまり変わっていない。

  「安心する」「快く思う」「ほっとする」といった

             幸せを感じる条件は何にも変わっていない。

 

  そう、人にとって本当に必要なものは、昔からきまっているのです。

  だからいまは、不必要なものを捨てる勇気を持たなればならない。

  そして、多くの情報から必要なものだけを選びとる力が、

                  現代を生きるための知恵である。

 

  「いいもの」というのはこの単純な原理に即したものである。

     そして、人に優しく、ほかの動植物にも優しいものであり、                   

          しかも、それは強いものである。

 

Mamoru Muto  2/26 03 

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