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 イラク攻撃に加担するな

                                  小牧もみじ

 

 イラク攻撃に加担するな、という運動が日本でも広がってきている。

 相模原の米軍基地では30年前、ベトナム戦争に戦車がでていくのを市民や政党、学生などセクトや党派など問わずやじうまもふくめて、西門ゲート前にすわりこみ、100日間ほど戦車を止めた。1972年夏、その時ベトナムではなりふりかまわぬ米軍のめちゃくちゃな空爆が続いていた。地下のトンネルでは苦しい生活がつづき、空気は足りない、太陽が見えないので目や皮膚がだめになるという大変な状況でラジオを聴いていると、日本では市民が戦車の前にすわりこんで阻止していることがわかった。それによってはげまされた、と言う話を最近になって元臨時革命政府外務省の外交官で、現在、ホーチミン市、日本ベトナム友好協会事務局長、ぐえん・こん・たいん氏から聞くことができた。 

 1973年1月ベトナムから米軍撤退、75年5月、サイゴン陥落。ただの市民が戦車の前にすわりこんでもそれがなにになるだろうと思っていたが、むだではなかったと「ベトナムに平和を市民連合」の小田実氏は語る。昔を懐かしんでいる場合ではない。30年前より日本はひどい。有事法制の必要性もここらあたりにありそうだ。同じ事態を起こさないための事前の法整備なのだ。   

 「ピース・デポ」梅林宏道代表が米国立公文書館で発見した「極秘」扱いの資料に72年8月15日付で「現在の戦車輸送における閉塞状況が、沖縄を含む日本における兵たん作戦の将来に投げかけている意味について非常に案じている。」とあり日本政府は打つ手がなかったのである。ブッシュは大統領ではない。50票差で勝ったと思っているのは本人だけだ。いや、ちがう。本人も自信がないと言うか何というか、とにかくアメリカ国内問題から遠ざかりたいのだ。テキサスの石油も使いすぎた。イラクにはいっぱいある。ばかじゃないという人ほどばかにみえるのはブッシュに限らない。              

 2003年は生き方の洗濯を問われることになりそうだ。洗濯するまえに石けんを選び天気のいい日を選び、清く潔く洗いざらしの生活がしたいと思う。 

 2月にはベトナムに行く予定だ。風邪を治さなくては。       

 1月18日日比谷野外音楽堂1万人集会はすごいことになりそうだ。来てね。

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