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何もかにも 


 気づくと僕も70間近になって来た。
 そして、僕の気持ちも、何やら「何もかにも」許せるようになった。

 若い頃は、何かにケチを付けるのが当たり前、そうしないと気が休まらなかった。
 高校生の頃、自分の先々に疑問を感じた。そこからが大変、失望したことはそうたくさんでないはずなのだが、「何もかにも」「すべてに絶望した」に拡大してしまった。自分の性格もあるのだろう、それが若さということでしょう。
 そこから混沌と波乱の人生となった。その経緯は別の場所で述べているので省略します。

 今回言いたいのは、60過ぎたあたりから、その「何もかにも」が素敵で意味あるものと、認められるようになったのです。
 気持ちの奥底の話です。現実生活では、あいかわず、ケチをつけて生きています。それが生き甲斐といいかねないほどに。

2021.1.23. Mamoru Muto

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