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冷えびえと霙みぞれが洗ふ戸の外の
    明るさ占めて葉牡丹あり     木俣 修


葉牡丹の一枚いかる形かな        原石鼎


二株の葉牡丹瑠璃の色違ひ      西山泊雲


葉牡丹の深紫の寒の内
葉牡丹に鉢の木をこそ謡ひけれ    松本たかし








学名: Brassica oleracea L. var. acephala DC.

Brassica : アブラナ属、oleracea : 菜園の、畑に栽培の、 acephala : 頭状花のない

Brassica(ブラシカ)は、古いラテン名で「キャベツ」を意味する。








12月30日の誕生花 (葉牡丹の葉の方です)


花言葉 (葉牡丹の葉を花と見て)
「祝福」「利益」「慈愛」「愛を包む」「物事に動じない」








 正月の花として、紅白の色合いが おめでたいとされ、縁起の良い植物とされてきました。
江戸時代の貝原益軒も本で紹介しているらしい。当初は「牡丹菜(ぼたんな)」の名前だったのです。





は ぼ た ん        〔あぶらな科〕
Brassica oleracea L. var. acephala DC.
 タマナ、一名、キャベツと母種を同じくする別変種であり、冬の間の活花用に広く栽培される。茎はいちじるしく太く、先端が太く、紫色をおひび直立し、表面に大形の葉痕が残る。高さ20~60cmぐらい.葉は広く大きく、広倒卵形、先端は円形、茎部はしばしば不規側な羽状に裂け、裂片の頭部は円形、白色の短かくて太い葉柄があり、時には耳片状の附属片をつける。葉質は厚く、表面は霜のような白粉をかむり、ふちには不規側な歯牙状のきょ歯がある。成熟した株では,茎の頂部に数10葉を相接して生じ,互に半ば抱き合い、中心部の葉は次第に小形になり、ふちはいちじるしく波状にちぢれ、秋から冬にかけては、紅紫あるいは淡黄、または白色をおび、大へん美しく観賞にたえる。この変種は約170年前に輸入され、日本を中心に品種海汰が行われた。花と果実はタマナと同様である。
  [日本名] 葉牡丹、葉の大きい集まりをボタンの花に見立てた。
-牧野植物図鑑-








 一年で一番、公園や庭先の花が減ること時期、葉牡丹は心温まる色彩を放ってくれます。今の時期は花ではありません、葉っぱが花のように様々な色彩を放っているのです。長いこと花と勘違いしていました。 いつかこの植物をこのページに載せなければならないと思っていました。江戸時代に日本に持ち込まれた、キャペツの仲間ですね。(ま)

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