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民族主義、、、何が残ったのか?


 一路一帯とか、戦狼とか中国の民族主義は鼻息が荒い。また、親日残滓とか、土着倭寇とか、韓国も併合時代のリベンジに忙しい。その底辺に流れるのはルサンチマン。ヨーロッパ文化や日本に対するコンプレックです。

 かって日本は、大東亜共栄圏を掲げたが戦争に敗れた。また、IT技術や自動車でアメリカと肩を並べ、アメリカの不動産を買い漁った。しかし、バブル景気崩壊と共に、民族的なプライドは地に落ちた。

 しかし、強面の鎧を捨てた時、残ったものがある。日本人が劣等感の為に見向きもしなかった、伝統的な庶民の文化です。
 ものを大切し、ケチと同意語だった「勿体ない」の文化。浮世絵の自由さの現代版の漫画文化。それらを世界の人々は高く評価していたのです。日本人にとってはあまりにも当たり前故に見捨てていたものです。

 貧しさは恥ずかしいことではありません。そこにはそれに負けない知恵が隠れているし、人々は楽しみを見つけ幸せに暮らしているからです。豊かさはそんなに誇れるものでもありません。物を粗末に扱い、自然を痛めつけているからです。

 国家とか民族とかの鎧を捨て、素直な素朴な心に触れた時、人々は好意的に評価するものです。硬い心の鎧故に、世界の人々と共有できるものを、貶めているのではないかと、一度は自らの疑ってみる必要があります。


2020..9.26. Mamoru Muto

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