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韓国、政治的深層心理 ─ 冊封体制回帰の願望 ─  


今韓国では、日本のホワイト国見直しで、反日が一段と盛り上がっています。
根深い深層心理が根にあるのかも知れません。
熱狂的な韓国人気質を知り尽くし、大衆をあるべき方向に誘導する人々の仕掛けかもしれません。

昨年十月の韓国最高裁の徴用工判決は、かっての日本併合自体を法律違反とする内容です。近代法理論を超えた判決です。日韓の国際条約を無視しているからです。そこにはある意図が隠れているのです。


東アジアの近代化は、中華秩序から半ば独立していた日本主導で始まりました。
中国、朝鮮半島はなかなかヨーロッパ文化を取り言えようとしなかったのは、「契約を前提とした商業と合理主義」という近代化の意味が、わからなかったと言うべきでしょう。それ故に、近代化が大幅に遅れたのです。

それから一世紀以上経ち、遅ればせながら近年、中国の経済成長が著しく成長しました。今やアメリカと覇権を争うまでなりました。自信を持つようになると、今まで隠していた古い中華秩序が頭をもたげ、その復権を唱えるようになります。中華社会の優等生だった朝鮮半島、韓国で反日が勢い増すのは、当然のことかも知れません。

「日本による朝鮮半島併合は、ヨーロッパ式国際法理論の元になされた。」
「1965年の日韓条約もヨーロッパ式条約である。」
「それは、古来から守り続けてきた中華秩序とは矛盾するものであり、守る必要はない。」と言った深層心理が働いているものと思われます。 そういった心情は、左派政権に限らず、右派の政治家達にも流れています。
それ故に「親日残滓」「土着倭寇」といった日本の影響力を解消しようとする力が衰えないのです。

日本人としては、「どうぞお好きに!」と言うほかありませんね。

2019.7.30 Mamoru Muto



 アメリカは韓国との同盟関係解消と北朝鮮の核廃棄をリンクさせて考え始めました。安倍政権はそれを見据え、韓国優遇措置の変更に動き始めましたのです。インドを取り込んだ、アメリカ、日本、インドの軍事、経済、政治圏と、中国、ロシアとの新たな冷戦構造が生まれようとしています。しかし、韓国としては、どちらに着くかと、なかなか決めかねているのが現在です。

 果たして中国がこのまま派遣国家として成長してゆくのか、なかなか予想は難しいです。確かにアメリカに次ぐ経済は力をつけました。しかしその中身となるとはなはだ脆弱です。オリジナルの技術が少なすぎるからです。社会も日本やアメリカの社会をまね、その結果だけを導入し、政治的な動きを抹殺したものです。政治も社会も庶民の意識の総合です。与えられたものではありません。一旦崩壊し始めたら、民衆が支えると言ったものではありません。中国の中身は、脆弱な経済ですし、脆弱な政治なのです。

 中国、朝鮮半島の人々の中にある「中華秩序」、その根深さは、日本人は分からない事かも知れませんね。今回のGSOMIA破棄も、無意識のうちに、中国北朝鮮と敵対したくないと言う深層心理が働いているのでしょう。しかし、現政権の人々には、「時間かけて考えなさい。世界の動向を見据えて。」と言いたいですね。
 合意していた慰安婦問題を解消したり、徴候工裁判を口実に反日をあおったり、日本の経済制裁を誘導したり、米韓同盟のサボタージュにより、アメリカ側からの米韓同盟の解消を狙ったり、なかなかの策士ですがね。しかし、、、果たして都合良く進みますか。肝心の中国がこの先も頼りになるかわかりませんよ。 (ま)

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