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歩 く こ と 


 家の修理を頼まれて、逗子の小野さん宅に向かった。京急線の駅を降り、歩き始めると、街路樹が部分的に枯れているのに気づいた。ニュースでやっていた塩害です。強い台風の南風で、海水が付着した為です。
 公園の銀杏に至っては、葉がほとんど枯れている。逗子では今年は綺麗な紅葉は望めそうもない。

 帰り、駅まで車で送るという小野さんの申し出を断った。
「せっかくだから歩こうと思う。出来たら鎌倉まで」と。
 歩けば、忘れていた道沿いの昔の記憶が蘇る。小汗をかき、夕闇の迫る坂道を登り、下り、街を抜け、鎌倉駅まで歩いた。

何か得をしたような気分になり、家路についた。

2018.10.11 Mamoru Muto
塩害で枯れたイチョウ ↑

歩くには最もいい季節になりました。如何にせん、この季節は何かと忙しいのです。なかなか時間が作れません。大工仕事の打ち合わせだけの用事でしたので、最寄駅より一駅先まで歩いたのです。
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