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 トランプ
 またトランプがバカな事をやった。エルサレムに大使館の移転である。ただでさえ紛争のネタが山程ある中に、大きな問題を投げかけた。早速パレスチナを始め世界的に反対運動が起こり、流血の惨事を生んでいる。一日も早くトランプというバカな大統領の退陣が、世界のために必要である。
 
 トランプと金正恩の日朝交渉も、不安ですね、何か大きな問題を引き起こすかも知れない。北朝鮮に関しては、脅しが効いている。これは認めなくてはならない。相手が普通の国じゃないから、野蛮かも知れないが、脅しが効く。国と国の話は話し合いが基本だが、その論理が通じない事もあると、認識すべきと思っています。
 問題はトランプです。こいつは信用できない。完全なる核廃棄まで、軍事オプションも含めた、制裁を維持出来るか、変に妥協しなければいいな、と思っています。
 
 
 北朝鮮
 「この国は軍事行動で潰しても仕方ない。」と思ったのは、1990年代の経済破綻と洪水で百万超える餓死者を出したからです。政権な正当性に、人口の一割の死者を出してまで守らねばならない、理由などありません。
 「話し合い」という国際ルールが、うまく機能しなかったのは、この国は国際ルールにのっとった国ではないからです。皮肉にも、通常の政治家でないトランプの軍事的圧力が、この国を話し合いのテーブルに乗せた訳です。トランプと金正恩の性格の近さが、そうさせた訳です。
 僕は「北朝鮮の人々の生活が良くなるのかどうか」が今後のこの国にまつわる国際政治が、成功か否かの判断基準になると思います。核兵器が廃棄され、独裁政権が残り、北朝鮮の人々の生活が向上しなければ、この話し合いは失敗だったということです。戦争して独裁政権を解体すべきだった。と言われないようにして欲しいものです。
 
 ソ連が崩壊し、最大の援助国の援助が受けられなくなり、経済は疲弊した。正恩の父正日は軍を頼りに政権運営をした。ミサイルと核兵器は軍をコントロールするための最大の武器です。それを放棄したら、この国は崩壊に向かわざるを得ない。中国式の改革開放路線も試してきたが、その一番の推進者だった叔父を、反逆罪で処刑してしまった。今から改革開放路線に転換してもうまくゆくはずがない。
 
 
 米朝会談
 6月12日に行われた米朝会談、少しガッカリですね。具体的なことはない。これから時間がかかると言うことですね。会談が行われたことが一番の成果ですかね。
 金正恩にとっては大きな成果でしょう。核兵器もミサイルもアメリカが対等に交渉するためのが一番の理由ですから。終戦まで持ち込めれば一応の役割は果たす。持ち続けたいの山々でしょうが。
 アメリカ、北朝鮮の直接交渉が何故今まで出来なかったのでしょうかね。核を廃棄しなれば首脳会談はしない。というアメリカのスタンスをトランプが破ったわけで実現したわですが、その評価は今後の交渉の結果待ちです。具体的な成果出てこないことには。
 戦争をちらつかせ、圧力をかけ話し合いが成立すると、コロッと柔軟路線に変わってしまう。ビジネスの感覚なんでしょう。また変わるかもしれない。信頼できないのが独裁者トランプであるし、金正恩です。
 
え・ちえ 
官僚
 高校生の頃、田舎の高校の進学校に入学した。僕らは集まると、授業のつまらなさ、東京の若者騒動にシンパシーを感じるなどの話で盛り上がった。
 そんな僕らとは一線を画す、ガリ勉がいた。いつも参考書片手に、僕らを蔑んだような態度を取っていた。彼は東大紛争のほとぼりが少し冷めた、東大に入学して、公言していたように農水省の役人になった。
30歳の頃だったか、彼は長野県の国の出先機関に在職中に自殺した。との話が伝わって来た。田舎一の出世頭だから、噂話は飛び交った。でも親御さんが硬く口を閉ざししていたこともあり、その詳細は分からないままであった。今年財務省の近畿理財局の若手の職員が自殺したが、上司との板挟みでもあったのでしょう。
 事務処理ロボットになれなかったから、追い詰められたに違いない。僕らと共通する人間的なものも多分に持ち合わせていたのでしょう。高校生の当時は気づかなかったが。
 
 水俣病患者支援の運動をやっている頃、農水省の大食堂で食事を取っていると、若い官僚になりたての二人が話をしていた。目をキラキラさせ、理想とする外国の行政のことなど話している。官僚は元々は悪い人達でないのだと思った。しかし、患者さんたちの前に現れてくる役人は皆、ロボットのような話し方しか出来ない。己の夢や理想と役人という現実を埋めらない人が、自殺という悲劇に合うことになる。
 
 
ここたま
 東京ビックサイトで行われたおもちゃショウの仕込みに行き、たまたまバンダイの「ここまた」というコーナーのセッテングの手伝いをしてきた。初耳のキャラクターなので、インターネットでホームページを開き調べてみた。
 物の神様の最新版だそうだ。最近は竈の神様、傘の神様、箒の神様など聞かなくなったが、その代わり新たな神様が作られたているということです。
 
 あらゆるものに精霊が宿り、八百万の神々が居る。というのが日本の信仰の基本です。恐らく古代はどの民族でもでもそうであったと思われますが、人間社会が複雑になるに従い、人間中心主義の宗教、仏教、キリスト教、イスラム教が大きな力を持つにいたり、物や動物の霊の存在は無視され、あるは邪悪なものになってしまった。日本の場合、古代の宗教性格を多分に残す宗教が異端かされず生き残った。
 
 日本には絶対的な悪魔はいないのです。百鬼夜行は人間が粗末にした道具の神々が妖怪化したものです。人間の対応次第で、祟り神にもなるし福の神にもなるのです。「勿体ない」という教えは、物はなんでも神様がついているから粗末に扱うな、という教えです。
 偶然に出会ったことですが、なんか嬉しいですね。日本的信仰が、新しい装いを施し再生産されていると分かり。
 
 
 「さつき」について
 「さつき」は五月、皐月、早苗月と漢字で書き、季節は今は5月ですが、太陰太陽暦では、だいたい六月半ばから七月半ば、梅雨の時期を表します。新旧の季節のすれば大きく、言葉は新たな意味とイメージを持って、僕らの生活を規定しています。調べて見ると、旧暦の意味やイメージになる前も、大きく変化していたのです。
 その一つは「皐」という漢字です。およそ日本の「さつき」イメージとは関係ない、正反対の意味を持つ漢字なのです。
 「皐」という漢字は(コウ)と発音し、白い獣の骨を表します。白く美しいという意味に転化し、沢や波の白い飛沫を表す合わす意味へと拡大します。
一方旧暦の5月は田植えの時期、「早苗月」を(さなえつき→さつき)と呼ぶようになり、「早月」だけでも(さつき)と呼ぶようになります。
 ここで、「早」と「皐」は漢字が似ている。梅雨期なので飛沫を表す皐はふさわしい。更に早苗の稲はただの稲ではなく、神に捧げる稲で、少し難しい「皐」の方が、重厚に感じられ相応しいのではないか、という想像力が働く訳です。「皐」は砂漠をイメージする漢字です。それが雨季をイメージする言葉になってしまったのです。
 
 鯉のぼりは雨の季節に因んで、鯉が龍になる故事にあやかったものが、乾いた大陸性の青空に舞うイメージになった。
 五月五日の端午の節句は、男の子の節句になったのは江戸時代、それ以前は女の節句。田植えは女が中心の農作業だったので、女性の体調など心配しての節句だったのです。
 恐らく鯉のぼりをあげるのが定着し、武士中心、男尊女卑が定着するのも、江戸時代。(古代は女の地位は高いのです。)それに合わせて、男の子の節句になったと思われます。
 かっては田植えは大仕事だったが、機械植えが定着して、「さつき」の意味も大きく変化しても当然と言えます。
 
 昨年の七月二十三日、
うどんの会に顔を出してくれたタクさん。
 
 中国 習体制は盤石ではない
 習政権は春の全人代で、政治的には習皇帝と言われるような万全の体制が出来上がった。しかし習体制が万全かというと疑問が残ります。来日した李国強首相が、中国は日本を超えた。と言っても帰国した。韓国の李明博大統領も何年か前、同じようなことを言っていた。現在の経済の規模から言ったら、中国は日本をはるかに超えた。しかしその中身となると甚だ疑問が残るのです。
 
 中国は開発途上型の経済なのです。企業の実績、社会保障、国民の財産の蓄積など総体が充実している訳ではありません。今の経済を支えているのは借金、膨大な負債です。経済成長が今の水準から下がったり、貿易黒字が抑えられたり、中国への投資が減少したり、ドル建て金利が上昇し、ドル建て負債が増加したりすれば、たちどころに、債権は返済不能となり、企業の倒産が新たな倒産を生むことになるのです。
 地方政府と地方政府所轄の公共企業の負債総額25兆ドル、2600兆円、あります。これらが債務不履行に陥り始めたら、中国発の恐慌が起こる可能性があるのです。そうなれば、習政権どこりか、中国共産党が崩壊する時です。
負債で支えられた膨大な資金が習政権の力の源です。軍事力も公共投資もアフリカ諸国などへの投資も全てなのです。
 
 米中貿易戦争
 1990年代の日米貿易戦争を彷彿とさせる米中貿易戦争が始まった。日本はそれ以降長期の経済低迷期に入った。トランプ政権との間で始まった米中貿易戦争、中国の3500億ドル(約40兆円)の対米貿易黒字があります。中国政府は対米貿易依存度が当時の日本に比べ低いので心配ない。といっていますが、黒字額の三割、1000億ドルを解消したら、中国経済の債務不履行スバイダルの引き金なりかねないのです。習政権としては分かっているが断じて素直には応じられないのです。だから貿易戦争は益々激しくなります。秋以降これが中国を取り巻く経済ニュースと大きなウエイトを占めるようになるのではないでしょうか。中国経済の減速の兆候を示すニュースが出始めています。
 
 市民
 中国には現在の「市民」と言われる人は居ません。裕福になった人々は、自分生活から趣味や旅行など心の自由を求めるようになり、生活環境、社会改善を求めるのうになります。それが市民です。それが社会の質、中身を根本から変えて来た。それが歴史です。
 先進国辿って来た道は成果として目に見えます。中国政府はそれを先取りして、上からの改革を進め、市民自身の行動は規制しています。これでは真似しか出来ないのです。市民の創意工夫が反映されないのです。
 裕福になった人々は、共産党員として政治的自由を売り渡すことにより、支配階層の一員としての利権を手に入れるわけです。ある程度の規制は受けるが、規制よりも社会的上位による利権を得ているわけです。
 日本人が中国に魅力を感じないのは、政府が推し進める何処かで見たものばかりで、中国らしさが見えないからです。市民が自ら作った社会やシステムには、長い歴史の営みが感じられるものです。それが魅力となるわけです。それが感じられないからです。
 
 台湾
 北京政府は台湾をコントロール下に置こうと躍起になっています。経済援助を武器に台湾と外交関係にある国を買収しています。僕の目には台湾住む中国人本当の中国人で、大陸に住む人々は欠陥人間に見えます。台湾が大陸の一部ではなく、大陸本土が台湾の真似をする、見習う。それが歴史的必然の流れだと思います。
 恐らく自らを「台湾人」と自覚した人々は、北京政府の政治的、経済的圧力には屈しないでしょう。それが大陸に住む人々との決定的違いでしょう。
 

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