寒 波 一月の空は青春の香り
今年最強の寒波が日本を襲い、
コタツから出るのも億劫。
暖かさになれてしまった体には、
一桁前半の温度でも寒い。
買い物で外に出た。
凍てつく硬い空の向こうに、
夕暮れが迫っていた。
肌を刺すこの寒い空気と、
硬くそしてピアな空。
そう、忘れていたものが蘇り、
頭を巡る。
それは青春。
会津の厳冬の季節の山の上の空。
そして二十代の一月の空が蘇る。
自分の言葉を探しいた頃。
人を拒絶するこの風は、僕自身。
青く澄んだ空は、僕の心色。
情報の嵐と沈黙の僕。
2017.1.15 Mamoru Muto