職 業
絵を今描いていないから、絵描きとは言えない。
新聞を出し、詩を書いいるから詩人。
そう言ってくれるのはうれしいが、自信は全くない。
大工仕事に一番多くの時間を費やしているから大工。
世間的にはそれが一番分かりやすいので、それで通す事も多いが、
大工さんにしては、他にやっている事が多すぎる。
それなら、そば屋はどうか。
これは季節限定の一時期のみ。
宇宙人もそれなりに僕を形容しているが、
テンション高い時分の、一性格なので、これも却下。
ひとつ枠に閉じ込めようとすると、
困ったことに、そこに収まらない自分が「No!」と騒ぎ出す。
僕は「武藤」という役を演じている役者。
結局、これが一番正確な言い方。
この芝居、全く台本がなく、いつでもアドリブなので、
明日何が起こるか分からない。
2016.1.13 Mamoru Muto