↑prev next↓

 国会前集会
 民衆を愚弄するのも甚だしい。法案が通れば、なかなか廃案に出来ない。選挙の争点に上げず、景気対策で票とり。あまりにも腹が立つので、成立する前にと思い、国会前でもに参加した。折しも二日とも雨。最終電車まで、国会周辺でウロウロしていた。
 デモはこれで良い。子供連れや年寄りが参加出来なくはいけない。かっての学園紛争の最後を知って僕にとり、時代の変化を感じざるをえない。何が出来るかと考えたが、結局こんな事しか出来ない。情けない。なんともかんともこの保守政権には、やる事なす事が気に食わない。
 法案は通ってしまったので、後は裁判闘争だが、この国は三権分立ではない。最高裁判所は憲法裁判所という機能を自ら放棄してしまっている。この眠った裁判官どもを叩き起こすのは、至難のわざである。選挙が憲法違反と判断するなら、選挙の無効を判断すれば良い。そうすると勇気がないから、権威もない。それが最高裁判所の実態、政治家どもに甘く見られているのです。
 
 
 ノーベル賞とイタイイタイ病
 僕はスパーカミオカカンデと聞くとイタイイタイ病を思い出す。神岡銅山が出すカドミュームが下流の田園を汚染させ、イタイイタイ病を引き起こした。大学の物理学部に入学した僕にとり、こんな病気を引き起こす事をやってはいられないと、若気の至りで、大学までやめてしまった。
 しかし、廃坑になった銅山を利用して、巨大なニュートリノ検出装置を作る事になったというニュースを聞いた時は驚きであった。ニュートリノが稀に水分子と相互作用を起こす、その時微かな光を発する。その光を検出しようというものである。地上近くでは、他の放射線の影響が大き過ぎ、検出装置自体が成立しない。地下深い坑道が選ばれた理由である。
 かつては公害を垂れながらす、経済至上主義。残った地下の巨大な穴のリサイクル。そして実生活とは全く遠く離れた、基礎の中の基礎科学でのノーベル賞。
 基礎科学や純科学は遊びの世界なのです。そこに投資できるようになり、初めて社会が成熟と言えるのです。小柴さんに続き今回のノーベル賞は、半世紀の日本の歩みを象徴する事件でなのです。
 
 そして、ノーベル賞に関して気になった事
 大村さんの医学生理学賞そして同じ賞に、中国人の屠??(トゥヨウヨウ)博士が選ばれたことは。が印象的です。中国で二人目のノーベル賞となる屠博士は、ベトナム戦争時にマラリヤと出会い、文化革命時代も研究を続け、伝統的漢方薬からマラリヤ治療薬を開発した。大学の研究者ではなく無名の研究者だったからこそ文革時代も続けられたのでしょう。未だに政治主義がはびこる中国社会。お金の奴隷になった人々。しかし、それとは真逆の、こういう形で世界に貢献した時、初めて中国人は尊敬される事を知って欲しい。
 
 TPP大筋合意
 21世紀の世界の経済を占う意味で、大きな歴史的合意です。GDBの総和が世界の40%をしめる巨大市場です。これでEUと環太平洋経済圏という、世界経済を引っ張る旗が二つできた事になります。製品が安く一定の高い水準で消費者に届く事が一番のメリットです。何よりも大きいのは、参加国外との貿易も常にここで作られた基準を土台としてなされるという事です。そういうルールが出来たという事です。
 もちろん国内の様々な分野で、メリット、デメリットはありますが、関税が取り払われるという、総合的なメリットの方が遙かに大きいんだろうと思います。メリットには非関税という事もありますが、工業製品の品質の確保、農産物の安全性、医薬品の安全性などが高水準で確保される事は、非常に大きいのだろと思います。
 世界は益々相互依存が進みます。製品の安全と安心はそれぞれの国で管理してきました。しかしそれはもう限界なのです。条約により、一定の国家連合で管理しないと、劣悪な製品がはびこることになるのです。
  ここで決められた基準が世界基準なる事を意味することは大きいのです。十分な実験と監視体制元に、劣悪な製品の持つ災害を排除する事が大切です。
 
 今回、日本の周辺国で大きく色合い分けた国があります。韓国とベトナムです。この二カ国とも、経済成長の大きい中国の影響下あります。韓国は中国との関係に悪影響を及ぼす事を恐れ、TPPに参加しなかった。それとは対照的に、ベトナムは唯一の社会主義国でありながら参加したのです。面白いですね。
 ベトナムにとり、巨大化する中国経済は、ベトナムが中国の一部に組み込まれてしまう危機感があるのです。中国に侵略されました過去を持ちますし、現在は南シナ海に進出する中国に対抗する事は現在最大の課題なのです。ベトナム戦争に勝ちはしたが、その傷は癒えていません、その中で、アメリカへの政治的接近には限界があります。TPP参加は経済だけではなく政治的にベトナムの独立を保証するものなのです。ベトナム外交の勝利です。
 
 古代、揚子江河口付近に生活していた人々が、北からの民族の圧迫を逃れ南下して作ったのが、ベトナムです。海伝えに北上し日本までやって来たのが、弥生人です。文化や国民性などにているのです。
 
 TPPの意味するもの、対中国について
 GDBで世界の40%の自由経済圏は、単に経済的な意味合いと同時に政治的意味合いがすこぶる大きいのです。対中国包囲網が成立し、動き始めた。ということです。
 勿論中国もTPPに参加すれば、対中国包囲網にはならないのですが、中国が合意された内容は現時点でハードルが高く受け入れない。改革開放路線の延長上には、敵対的ではなく補完的側面の方が大きいのですが、しかし、中国が体制維持に固執すれば、自由市場と相違の部分が拡大する訳です。
 今年の夏それを象徴する事件が起こりました。株価の暴落にしたのですが、株価はある水準で落ち着くのですが、そこまで落ちると大量の個人投資家が膨大な損失を被る事になります、それは政府批判になる事を恐れ、大幅に市場に介入し、株式市場の政府管理に実行したのです。株価投資はリスクを前提とした投資なのですが、個人投資家の参入を政府が煽った経緯があったからです。市場は自由であるが故に、経済の実態を映し出す鏡となる訳ですが、大幅に管理された時点で、市場の経済に持つ機能を失ってしまったのです。
 経済成長で儲けたお金を背景に、政治的経済的発言力を増してきたのが、最近の中国です。今中国は大きな岐路に立っています。このまま改革開放政策を推し進めれば、一党独裁の政治体制が崩壊します。習政権は経済より体制維持を優先去る事を決めたのです。そうなるとTPPと中国は敵対する事になります。
 この条約の一番大きい意味合いは、今後の世界で、TPPで容認された基準が、世界基準として機能する可能性が大きいということです。高品質の製品と高い安全性が世界をリードするという事です。恐らくEUとの共存関係の中でなされるという道筋が出来た。ということです。
 対照的中国の目指しているものは、二流品の世界戦略です。高速鉄道やAIIBは、開発途上国は一流品ではなく二流品で十分、それを輸出しようとしている訳です。景気低迷で国内の余ったインフラ企業の海外進出で、景気の底上げを狙っているのですが、上手く行きますかどうか。更に大きな不良債権を作り続ける危険性がつきまとうのです。
 TPPはここまでこぎつけるのに5年かかった。各国の利害がからむのです、当然の時間のかかる事です。この粘り強い時間こそが、大切なのです。
 
 
 安保法案と中国の脅威
 安倍政権が強引に安保法案を通した背景には、中国の経済、軍事の脅威があるのです。ですが、その問題を憲法違反してまで法案を成立させるという事は、中国の世界戦略の土俵に乗ってしまうという事でもあるのです。政権党の強引な政治手法こそが、中国の罠にかかったという事です。
 TPPが5年10年時間がかかるのは、それだけ多くの問題を含むからです。一つ一つ細かい問題の合意を取り付けなければ、強固な条約として長続きしません。安保法案もあなじ事なのです、力で押し切るという政治は、今の中国の政治そのものです。国民的合意には時間がかかります。安保法案が必要なら、まずは憲法改正をしてからすべき事なのです。
 南京虐殺や軍艦島等の朝鮮人の問題も、日本は毅然とすべきなのです。大切なのは、歴史的事実です。朝鮮半島、中国への贖罪は大切です。それ以上事は毅然とすべきなのです。
 韓国の場合は、多分にコンプレックスから反日が国是となっていて、政権党は国民の支持を失うと、反日を政治的に使うのです。
 中国の場合は国内世論を鎮める為に最大限反日カードを使う訳です。そういった政治的手法こそが、中国共産党の危機感、正当性を失った政権の使う、末期の手法である事を認識すべきなのです。
 かって日本も金をチラつかせた外交をやっていました。成り上がり者と嫌われ、途上国の独裁者を影で支えていたのです。今中国は同じ事をやっています。中国の場合、一党支配というイデオロギーがあります。日本の場合より二重三重に強固なのです。しかし、崩壊し始めたらとても脆い体制なのです。中国国民は早々に共産党を見捨てます。
 だから日本なすべき事は、中国政府の力の政治の土俵に乗らない事。間違いは声高いに世界に説明せる事。力での対応(軍事力や経済制裁たか)は必要最低限にする事。感情的ならずに、大人の対応をすべきでのです。
 敗戦後の日本社会に日本人自身が自信を持っていいんじゃないでしょうかね。
 
 
 捻挫から骨折
 仕事で梯子から落ち、始め捻挫と思っていたが、治りが遅いので医者行ったら、骨折と言われた。結局、十月いっぱい仕事は休む羽目となった。
 スパームーンの当日のケガである。仕事始める前から、気持ちが普通と違っていた。満月や新月の日は気持ちが不安定になります。だから注意力が散漫になっていたのも確かです。
 でも仕方ないです。この程度のケガは。お月様の思し召しとなればなおさら。
 
 左足に力を入れると痛い、横になっていれば痛みはない。なら足の使わないことをやれば良い、とは行かない。何をやるにも面倒臭くなり、静かにしている事のストレス、溜まる事溜まる事。その気持ちのやり場には困った。
 良い事と言えば、体の悪い人の気持ちは、少し分かった。障害者用駐車スペースに堂々と車を停め事が良い経験であった。
 
 

↑prev next↓