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人工頭脳と 生物の好き嫌いという感情について


 コンピュターが高度化し、どんどん人間の能力を超えて行きます。でもいくら高度になっても越えられないものがあります。どんな生物、どんな小さな生物でも持っている「好き、嫌い」といったものです。
 一つ一つの細胞のレベルから、高度に組織化された人間のようなものまで、生物は瞬時にものごと判断して行動します。それは生物の生存に直結事だからです。
 高度に組織化された人間は、細胞レベルの好き嫌いを基礎として、感覚、感情の中枢を持って居ます。そして人間の心もその一部です。

 知らない場所に踏み込んだ時、瞬時にそこは危険かそうでないか判断ではなく、感じとります。
 恋に落ちるときも、理屈ではありません。一緒にいれば楽しいのに、なんの理由は必要ありません。恋は人間の生存に直結する感情だからです。


 機械や高度なった人工頭脳は、人間は人間の関与なしには作動しません。高度に分析しでも、自己決定は出来ません。

 自己決定能力を獲得した時、機械ではなく新たな生命が生まれるのかもしれないません。 それが即、人間排除に向かうとは考えられません。人間は彼らの存在の根拠なのですからです。
 命とは何か、機械とは何か、新たな哲学は必要になってくることは確かです。
2015.8.21 Mamoru Muto
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