七 月 戦士、いやいや嘆き
なんでまあ、自分の想い通りになる事の少ない事よ。
出るのは溜息ばかり、嘆いてばかりして居れず、
これ以上、人間の質まで落とさぬようにと、胸を張る。
これぞまさしく戦士の実態。
友達の頼みごとに振り回され、車をぶつけたり、カードを落としたり、
延々と続くちょっと困った事々。
更に追い打ちをかけ、台風が運んできた湿気と暑さに、バテバテの夏バテ。
そこで「僕は戦士」と最高級の精神論を持ち出した次第。
友の一周忌のイベント出かけ、昨年のおなじころを思い出す。
そうだった、昨年はもっと辛かった。
死の床についた友のことが、重くのしかかっていた。
毎年、どうもうまく行かない、この7月という月は。
2015.8.1 Mamoru Muto