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何をしていいか分からない


「大学いって、何になる。」と、村人に問われ、
「何していいか分からないから、大学に行く。」と、答えた私。

それから四十年以上過ぎたが、
何やっていいか分からない、と同じ問いが甦る。


六十を越え、これからの「老い」は未知の体験、
山の中から、都会に出てきた時とよく似ている。
右耳が聞こえ難くなったり、疲れやすくなったりと、
身体は一つ一つ確実に壊れてゆく。

これからも優しくない。
戦い続けなければなにも乗り越えられない。
だから、全力で生きるしかない。

原則は分かったが、なら「何をすればいいんだ」と、
古い問いが、亦甦る。


ゆっくりゆっくりでいいよ、焦らなくて。
今までの様にすれば、すべき事は自ずと見つかる。
やるべきと感じた時、やれば良い。
フットワークを軽くして、勘で動けばいい。
そうすれば、僕にとって大切な事、と後から納得できるはず。


2013.2.1 Mamoru Muto

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