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梅 つ ゆ 雨


雨の日はしっとりと、
そこはかとなく感じられるものを感じて過ごしましょう。
表の私は嘘の私、世間体という仮面を脱ぎ、
日頃忘れている私を思い出しましょう。


六月の雨は恵み、
天が下天に与える最高の贈り物。
地上の全てのものは、
この宝石の雫のなしには生きられぬ。


人は優しさという雫と、愛という蜜なしには生きられぬ。
人は人から優しい気持ちを受け取らなければ、
干からびて心は死んでしまう。
また、人を愛さなければ、心は自家中毒を起こし狂い出す。


雨の日はそんな事に心を巡らしましょう。
仮面の下の私は何を欲しているか、耳を傾けましょう。


昨晩から梅雨の走りの雨が降っています。
紫陽花は青い花弁を鮮やかに広げ始めました。
木々の青葉も深い緑色に輝いています。

2012.6.6 Mamoru Muto
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