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新年も相変わらずブツブツと
「多くを望まず」
困った事に、いつもこの言葉を持ち出さなくてはいけないことが多い。
一つは僕の心の安全弁として、
そして、人が僕の失望を知り困らせないために。
でも多くを望まないわけにはゆかない。
夢を見ないわけにはゆかない。
僕は欲張りなのでしょうか、
荒唐無稽な夢を見続けてはいけないのでしょうか。
「若い頃はいっぱい苦労したから、これからはいいことが続くはず。」
と、勝手な思い込みで先々を楽天的に見ようと努力はしているが、
現実はそんなにうまくは行っていない。
相変わらず、次から次と問題は起こり続けていし、
時に、悲惨な未来のイメージの虜から抜け出せないこともある。
僕はいつまで重い鎖に縛り付けられなければならないの。
僕は人並みの幸せを望んではいけないの。
「人としての品は忘れずに。」
と言う言葉が金糸玉条となって囁く。
「困った時ほど美しく。」と。
そんなこと言ったって、体が嫌々言っているよ。
もう疲れたよ、もうそろそろ開放してくれよ。
何やら今年もブツブツと、
心の底で何人もの私が小言を言い合っています。
2009 1/20 Mamoru Muto
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